「いのちのしくみとKOMIケア」最終回が終了しました。

新たな内容で行われたセミナーはいかがでしたか?

12月4日(土)に「いのちのしくみとKOMIケア」のセミナー3回目(最終回)が無事に終了しました。

テーマを見ただけでは、なかなか内容を想像しにくいと思いますが、私としてはかなり思い切った視点で講義内容を構成しました。

「KOMIケア理論=ケア原論」の内容は、今後さらに深めていきたいと考えております。

「KOMIケア理論」は「目的論」「対象論」「方法論」「いのちのしくみ」と「疾病論」で構成されています。今年度の4回にわたるセミナーでは、この「KOMIケア理論」の全ての内容をお伝えしました。

「目的論」はナイチンゲール思想を根底において構築しています。「5つのケアのものさし」が目的論の展開には有益でしょう。

「対象論」は、地球という惑星の誕生から解き起こし、生命の起源を明らかにしながら「ヒトのいのち」をケアの視点でみつめます。「いのちのしくみ」を医学ではなくケアの視点で捉えた理論書やテキストはほとんど見かけません。しかしこの視点を通して「生命の本質」や「いのちのなりたち」を解いていかなければケアの専門家は育ちません。3回目の今回は「対象論としての生活」に焦点を当て、「生活を支援するケア」について『看護覚え書』の各論とつなげて語りました。

「方法論」ではKOMIレーダーチャートやKOMIチャートを紹介し、「ケアの展開過程」にどう役立たせるかという視点でお話ししました。

まだまだ時間が足りない感じでしたが、今年度の内容をふまえて来年度の計画を立て、新たなプログラムを皆様にお伝えしたいと思います。

ゲストは、自称:カラダの仕立て屋の「荒井淳子さん」に「歩行から考える足のケア」というテーマでお話しいただきました。人間にとって足の大事さ、足ケアのポイントなど、たいへん参考になる内容でした。1つでも実践して自分の足を大切にしなければと思いました。

お二人目は先回キノコについて語ってくださった、自称:セルフケアナビゲーターの「柳沢 香さん」に、「微生物の世界と私たちの大きな転換点」というテーマで語っていただきました。私たちは常在菌たちと上手く付き合って生きています。腸内には100兆もの細菌が住んでおり、ヒトの健康維持のために大きな役割を果たしてくれています。今、地球上の微生物たちは生存の危機に立たされています。現代人の生活の仕方や産業の発達によって、微生物たちは極端に減ってしまっているのです。緑の杜を大事にし、添加物の多い食品は避け、環境を破壊する行動を慎まなければ、いずれ微生物たちの世界は変質し、それが私たちの健康維持に跳ね返ってきます。自然と生活とケアとマイクロバイオーム! これはKOMIケアのメインテーマのひとつです。

次年度も、素敵なゲストの方々をお招きしましょう。お楽しみにお待ちください。

ナイチンゲール看護研究所の次の企画は、「第二回・研究&事例発表会」です。3月12日(土)に開催しますので、ナイチンゲール看護研究所のアナウンスをご覧ください。そして皆さまお誘い合わせのうえ、奮ってご参加ください。

国内のコロナ感染拡大は、今は一段落。オミクロン株が蔓延しないうちにと、旧友との再会を果たしました。東京・日比谷にある帝国ホテルでのランチです。メインロビーにはシンボルの円形花壇があり、ホールには大きなクリスマスツリーが飾られていました。ちょっとリッチなひと時でした!

 

     

今年も残すところ2週間余りとなりました。皆さま、どうぞお健やかに良いお年をお迎えください。

 

事務局よりお知らせ

今回開催した【いのちのしくみとKOMIケア】の見逃し配信を12/21より申込開始となりました。

この機会に是非ご視聴下さい。

◆申込期間:12月21日(火)~2022年1月12日(水)

●配信開始日:2022年1月14日(金)

●視聴期限日:2022年1月28日(金)16:00まで