(2025/09/3 更新)
令和7年度の恒例のナイチンゲールセミナーは、e ラーニング学習スタイルに切り替えたことによって中止しましたが、e ラーニング学習者に加えて、学習者以外の方々にも広く学習の機会を提供するために、今年度は「“いのちのしくみ”のとらえ方」と題して、テーマを絞って秋のセミナーを開催します。
“いのちのしくみ”のとらえ方は、一般的には“人体の構造と機能”として医学的視点で書かれたものがほとんどですが、看護・介護の視点で“いのちのしくみ”をみることで、私たちの仕事の道筋が定まり、ケアに確かな方向性を見いだすことができます。
今回は3回にわたって、KOMIケア理論における核心部分をお伝えします。
1回目は、金井 一薫による講義です。KOMIケア理論における“いのちのしくみ”のとらえ方の基本を解説し、加えて“病気とは回復過程である”という大事なテーマについて、これまでに語ってこなかった視点で解いていきます。
つまり病気を植物性器官と動物性器官が相互に織りなす生命の営みととらえ、その関係性を生理学的(看護学的)にみていくことで、ケアの本質をつかみとろうとするものです。
2回目と3回目のセミナーでは、「金井塾」で学ぶ塾生による“いのちのしくみ”について発表していきます。
塾生たちと足掛け2年に及ぶ学習をしてきました。
まずは“いのちの歴史”から入り、人体を構成している組織や器官をとらえるにあたっては、各組織や器官を構成している細胞の特徴を調べ、それぞれの組織や器官が人体全体にとってどのような役割と働きをしているかをみていきました。
さらに各器官がもつ“回復過程”の姿を明らかにしながら、ケアの方向性を明らかにします。
こうした学習の成果は、医学的教科書には見られないものとして、皆さまの眼に映ることでしょう。
看護・介護は、生活の力を使って回復過程を促進させていく営みです。
人体の構造と機能が、この視点で解かれたとき、医学とは異なる看護・介護の方向性がみえてくると思います。
是非、改めて“KOMIケア理論における”いのちのしくみ”を学んでください。
あなたの看護(ケア)観が変化すると思います。
開催日時・テーマ
開 催 日 | 時 間 | テーマ | 講 師 |
第1回 2025年 10月4日(土) | 13:30~16:30 | KOMIケア理論における“いのちのしくみ”のとらえ方について 1.理論全体における位置づけ 2.いのちの成り立ちと特徴 3.“病気とは回復過程である”を解く 4.改めて看護のあり方を確認する 5.回復過程の具体的姿とケア | 金井 一薫 |
第2回 2025年 11月1日(土) | 13:30~16:30 | 1.内部環境の恒常性維持システム 2.「肺臓」をケアの視点でみる | 平田 美和 石川 惠子 |
第3回 2025年 12月13日(土) | 13:30~16:30 | 1.「心臓」をケアの視点でみる 2.「肝臓」をケアの視点でみる 3.「腎臓」をケアの視点でみる | 平田 美和 魚崎 須美 喜多村 定子 |
* プログラムは多少変更することがございます。
* Zoomでの開催です。途中、いつでもご質問に応じながら、進めていきますので、活発な質疑応答が行われることを期待しております。
* 見逃し配信あります。
* 第1回の10/4のみセミナー資料を配布予定です。セミナー資料はセミナー開始前までにプリントアウトして下さい。(開催日2日前の木曜日16:00までにミーティングIDと共にメールにて配布いたします)
【参加費】:3回分一括払いで10,000円
【申込方法】
【参考文献】:
1.小南吉彦著、金井 一薫監修:看護とは何か-連続講義:『看護覚え書』を読む-、現代社、2025.
2.金井一薫著:新版 ナイチンゲール看護論・入門、現代社、2019.
その他のお知らせ
・今年度も引き続き「金井塾」の塾生を募集します。
個人またはグループでお申し込みください。詳しくは塾生募集ページをご覧ください。
・3月には例年どおり、「研究&事例発表会」を開催予定です。